伊集院静さんが、くも膜下出血で入院されました。
軽妙なエッセイを書かれ、沢山の苦しみや沢山の喜びを味わった方ならではの、さらりとした中にも深みのある人生相談文など書いておられました。
その中でも、人に誤解される悲しみや、理解されない苦しみ、また褒められたり貶(けな)されたりという人間関係の苦楽愛憎に関わる悩みにはひとつの卓見をお持ちでした。
何を言われても自分の運命を否定しないことだ!とか。
その為には明るく笑って歩きなさいとか。
カラ元気でも構わない、微笑んで周囲を見つめることだ。
等々の言葉は医療と言う毀誉褒貶(きよほうへん)の多い仕事を生業としている私共にとって心が救われる温かい言葉だったなあと思います。
伊集院静さんの御回復を心から祈ります。
理事長 和田尋二