血圧は、血液が血管の内側から壁を押す力(圧力)のことで、「血液量(心拍出量)」と「血管抵抗(内腔の狭さ)」によって決まります。
血圧の調節には、交感神経の働き、体内のナトリウム(塩分)を調節している「レニン・アンジオテンシン系」というシステムなど、いくつもの要素が関係しています。血圧が高い状態が続くと血管の内側の壁が傷つき、動脈硬化が起こりやすくなります。動脈硬化が起こると血管が更に狭くなり、ますます血圧が上昇します。
食事から塩分を摂りすぎることにより、血液中のナトリウム濃度が上昇します。ナトリウムを一定に保つために水分補給が必要となり、体液量が増えるからです。
1日の塩分摂取量の目標は、心臓病予防のためには10g未満、高血圧や心臓病のある方は6g未満とされています。心臓の状態によってはさらに塩分制限が必要な場合があります。
ご家庭で血圧を測ってる方も多いと思いますが、家庭で血圧を測る時の注意点があります。
①1日のうち決まった時間に測る
②常に同じ座った姿勢で測る
③測定の5分前は安静にし、食事・タバコ・アルコールを避ける
④理想的には3回測定し、その平均値をとる
血圧は、ちょっとした動作や体調、精神状態、環境によっても変動するので、早めの治療をお勧めします。
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