『腰椎圧迫骨折』という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃるかと思います。
この骨折は腰椎の椎体に外部から圧力がかかることで生じる骨折のことです。
我慢できないほどの腰の痛みの症状を訴える人が多く、高齢者(特に女性)に多く見られます。また、治療により痛みが軽減したとしても、無理な姿勢を長時間続けるなどとすると痛みが悪化してしまうこともある為、日常生活の中でも腰に負担をかけないように意識することが重要です。
腰椎圧迫骨折は、骨密度の低下により骨の強度が弱くなることが原因で起きます。骨密度が一定以上低下した状態を骨粗鬆症と呼び、高齢者、特にホルモンの影響で骨密度が低下しやすい女性に多いのが特徴です。
痛みが軽減するまでには個人差がありますが、高齢者は入院を伴う手術によって、長期間ベッド上で安静を保持することによる筋力の低下や、認知症の進行などの廃用症候群、せん妄など様々な合併症が引き起こされるリスクがあります。そのため、骨粗鬆症を防ぐことが腰椎圧迫骨折の予防にも繋がります。
バランスの良い食事を摂り、骨の重要な構成成分であるカルシウムを十分に摂ることで、骨粗鬆症予防に努めましょう。その他に、日光浴や適度な運動を心がけ骨を丈夫に保ちましょう!
2階リハビリスタッフ