今から27年前の、1995年(平成7年)1月17日5時46分、兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源として、マグニチュード7.3の兵庫県南部地震が発生しました。
近畿圏の広域が大きな被害を受けましたが、特に震源に近い神戸市の市街地の被害は甚大で、近代都市での災害として日本国内のみならず、世界中に衝撃を与えました。
犠牲者は6434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した地震災害としては東日本大震災に次ぐ被害規模でした。戦後に発生した自然災害全体でも、東日本大地震が発生するまでは最悪のものでありました。
神戸市など大きな被害を受けた地域では、遺族の方達が自身が起きた午前5時46分に黙とうし、犠牲者を悼みました。
犠牲者を追悼するおよそ5000本の竹と紙の灯篭が、震災が起きた日付の「1.17」と「忘れない」という言葉の漢字の形に並べられています。
この文字には、震災か27年が経ち「忘れてしまわないように」という思いや、思い出すのが辛く「忘れたい」人たちの思い、そして「忘れられてしまう」といった危機感など、様々な意味が込められています。
時が進み震災を経験していない世代が増える中、当時の記憶や教訓を伝えるため、県内各地で体験の語り継ぎや避難訓練などが行われていますが、決して忘れてはいけない、忘れることの出来ない出来事を、この先もずっと語り続けていくべきだと思います。
受付スタッフ