年齢を重ねるにつれて「食事中に、ムセることが多くなった」「食べ物が飲み込みにくくなった」と感じるようになった方もいるのではないでしょうか。
年を重ねると徐々に、食事をするために必要な筋肉が衰え始めることから、誤嚥のリスクが高くなります。誤嚥やムセを予防するためにも日々の嚥下訓練が大切です。
今回はお口の周りの筋機能の低下を予防する「パタカラ体操」を紹介します。
上図を参考に、食前(難しい場合はいつでもかまいません)に習慣化してみましょう。
- 1.単音の発音
- 「パ」「タ」「カ」「ラ」のように1音ずつ発音する。
- 2.連続の発音
- 「パパパ......」「タタタ......」「パタカラ、パタカラ......」のように連続して発音する。
- 3.文の発音
- パ・タ・カ・ラを含む文を発音する。
よく使われているのが「パンダの宝物」という一文で、「パンダのたからもの、パンダのたからもの......」のように発音します。 - どのやり方も、口・舌の準備運動として食事の前に各10回程度行います。
「パタカラ体操」は、食べ物をかむ力、飲み込む力がつくだけでなく、入れ歯の安定にも効果があります。また、かむ力が向上することで、唾液の分泌も促進されます。さらに、お口の乾燥や口臭予防、いびきや歯ぎしりの改善も望めると考えられています。
今回の「パタカラ体操」でお口周りと舌の筋機能の低下予防しましょう☝️
1階外来看護師より